シチューやポトフに!ほくほく食感♪コールラビの栽培
- compactagri

- 2020年9月11日
- 読了時間: 4分
更新日:2021年8月23日

「コールラビ」あまり耳慣れない名前の野菜ですが、アブラナ科の野菜で私たちにとても身近なキャベツやブロッコリーの親戚です。コールはキャベツ、ラビはカブを意味します。地中海沿岸地方が原産で、ヨーロッパでは良く食べられるポピュラーな野菜です。丸く膨らんだ茎の部分からキャベツのような葉っぱが生えます。見た目がコロンとかわいらしくユニークな形で、最近目にすることも増えてきましたが日本ではまだまだ珍しい野菜ですね。でも食べ方はとても簡単で色々な料理に合います!シチューやポトフなどの煮込み料理、蒸してバーニャカウダソースをつけて頂いたり、炒め料理やフライにも出来ます。煮崩れしにくく、ほくほくとした食感が楽しめます。珍しい野菜なので栽培するのは難しそうに感じるかもしれませんが、種から簡単に栽培できます。プランターでも栽培もOK!今回はコールラビの栽培についてご紹介していきます。
コールラビの栄養価
コールラビはビタミンCがとても豊富な野菜です。淡色野菜の中ではトップクラスのビタミンC含有量で、キャベツよりも多く含まれます。ビタミンCは抗酸化作用、免疫活性作用があり、アンチエイジング、美肌効果が期待できます。また、胃腸薬に配合されているビタミンU(S-メチルメチオニン/キャベジン)が含まれています。胃腸の調子が悪い時にもおすすめの野菜です。
コールラビの栽培適期(種まき・定植〜収穫まで)
種まきから収穫時期まではおおよそ40〜50日程度。春まきと秋まきの2回栽培できます。
◉種まき
春まき:3月中旬〜4月下旬
秋まき:7月下旬〜8月下旬
◉苗の定植(苗から栽培する場合)
春まき:4月中旬〜5月下旬
秋まき:9月上旬〜10月下旬
◉収穫
春まき:4月下旬〜6月下旬
秋まき:10月下旬〜12月上旬
コールラビの栽培方法
◉種まき
育苗ポットや育苗トレイ(セルトレイ)へ培養土などの土を入れ、種を3〜4粒、まばらにまきます。その上に5㎜ほど土をかけて柔らかく押さえます。種まきをを終えたら水をたっぷり与え、そのあとも水切れしないように注意します。セルトレイで育苗する場合は種を1粒ずつまいて下さい。
※直播も可能です。直播の場合は5センチ径、1㎝程度のくぼみを作り種まきします。その後は育苗ポットの種まきと同じ流れです。
育苗適温は20℃前後です。
◉発芽〜育苗
種まきから3〜4日程度で発芽します。芽が出たら葉が重なり合うような箇所の間引きします。本葉が2枚くらいになったところで、1つのポットに対して丈夫な1本を残すようにします。さらに、本葉が5枚くらいまで生育したら植え付けらます。発芽から2週間くらいのタイミングで追肥し、育苗中は水切れしないように注意します。
※セルトレイで育苗する場合は、本葉2〜3枚くらいを目安に育苗します。
◉定植

本葉が5枚位(セルトレイの場合は2〜3枚位)に育ったら、定植のタイミングです。夏場の定植はなるべく涼しい時間帯を選んで行いましょう。夏場の午前中に定植すると、その後に気温が上がり萎れてしまう原因となります。また、気温の低い季節はマルチを張って土壌の温度を保つと良いでしょう。株間は20〜30㎝位開け、畝幅は50〜60㎝ほど。定植前に苗をポットごと水につけて水分補給します。根に負担をかけないように優しくポットから苗を取り出し定植しましょう。
◉定植後の栽培管理
【土寄せ】
コールラビは成長に伴って、株元が見えてきてグラグラと不安定になってきます。株元が見えてきたらが倒れないように土寄せをしてください。
【水やり】
乾燥に弱く水不足になると生育不良になって枯れてしまいます。特にプランター栽培では土の乾燥に気をつけて水やりしましょう。地植えの場合はそこまで神経質になって水やりをする必要はありませんが、晴天続きで土壌が乾燥しやすい季節は水不足に注意しましょう。
【追肥】
球茎がカブのように膨らみはじめたら追肥します。株元から10㎝ほど離れたところに肥料をパラパラとまき、周りの土と軽く混ぜ合わせ株元に土寄せします。このとき、株の上に付いている茎は、5~6枚残して他を切り落としてましょう。
【芽かき】
追肥をしたタイミングで株の上についている茎を落とします。5〜6枚残して落としてください。
◉収穫

苗を定植してから40~50日程度経ち、球茎が5~6cmほどになったらで収穫の時期となります。株ごと土から引き抜きます。球茎が7㎝を超えると固くなってしまうので早めに収穫しましょう。
以上、コールラビの種まき〜収穫までのポイントです。ポイントを押さえれば簡単に栽培できる野菜です。スーパーの野菜売り場などで簡単に手に入る野菜ではないので、自分で作ってみてはいかがでしょうか?プランターでも栽培出来るのでぜひチャレンジしてみて下さい!








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