和洋中何でも合う!ネギ科の仲間チャイブの栽培
- compactagri

- 2020年9月23日
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更新日:2021年8月23日

「チャイブ」という名前、聞いたことはありますか?チャイブはネギの仲間。アサツキの様な中に空洞のある細長い葉が特徴で、優しいネギの香りがするハーブです。栽培を続けると淡い紫色のネギ坊主の様な丸い花をつけ、緑と紫のコントラストがとてもキレイ!葉は主に薬味として使われ、卵やジャガイモ料理との相性が抜群で、西洋料理ではとてもよく使われるハーブの一つです。皆さんもチャイブと意識していなくてもきっと食べているはず。例えばヴィシソワーズスープ(ジャガイモの冷静スープ)の上に刻んで乗せたり、オムレツやキッシュに入れたり、サラダに散らしたり、マヨネーズに混ぜて味のアクセントにしたり…使い方は色々です!優しくマイルドな風味なので色々なお料理に合うのです。栽培可能な時期がとても長く、真冬を除き春から初冬まで収穫を楽しめます。成長はとても旺盛で収穫の際に茎を5㎝程残しておくと、2週間ほどで再生し継続して収穫できます。但し、収穫を繰り返していると開花しないので、キレイな花も楽しみたいということであれば鑑賞用で別に栽培することをおすすめします。
チャイブの栄養価
チャイブはビタミンとミネラルがとても豊富です。ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、そして葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど。鉄分もとても豊富で貧血予防にもおすすめです。チャイブ特有の香りはアリシンという成分からきています。アリシンは硫黄化合物の一種で疲労回復や食欲増進などの効果があると言われています。
チャイブの栽培適期(種まき・定植〜収穫まで)
種まきから収穫時期まではおおよそ2〜3ヶ月程度。高さ20㎝程度から収穫できます。真冬を除き栽培可能です。
◉種まき
4月上旬〜10月中旬まで
◉収穫
6月上旬〜12中旬まで
チャイブの栽培方法
◉種まき
直播でもセルトレイや育苗ポットでの育苗→定植のどちらも可能です。直播の場合は1㎝幅と深さの溝に筋まきしていきます。おおよそ1㎝感覚でまき、その上に5㎜ほど土をかけて柔らかく押さえます。育苗する場合はセルトレイや育苗ポットに培養土を入れ、種を3〜4粒まばらにまき、同じく5㎜ほどの土をかけて柔らかくおさえます。種をまき終えたら水をたっぷり与え、その後も水切れしないように注意します。暑さには強いです。育苗適温は25℃〜30℃前後です。
今回は直播きしました。溝を作り筋まきに。
◉発芽〜育苗〜定植
種まきから6〜7日で発芽します。直播きの場合は草丈10㎝の時期を目安に株間20㎝くらいになる様、間引いた株を3〜4株束ねて植え直します。植え直したらたっぷりと水やりをしましょう。育苗する場合は草丈10cm以上まで育て、3〜4株を束ねて一箇所に定植します。定植前に苗をポットごと水につけて水分補給します。根に負担をかけないように優しくポットから苗を取り出し定植しましょう。
◉定植後の栽培管理
【水やり】
プランター栽培の場合は土が乾燥しないようにたっぷりと水やりをします。地植えの場合はそこまで神経質になる必要はありませんが、チャイブは乾燥に弱いため夏の期間は気をつけて水やりをしてください。
【追肥】
最初の追肥は定植してから2週間後。その後は月1回程度行いますが、収穫したあとに追肥するようにすれば成長が衰えず継続して収穫できます。1株あたり一握りの肥料を株元から10㎝ほど離れたところにパラパラとまき、土と軽く混ぜ合わせて株元に寄せます。
【害虫対策】
スリップス、アブラムシ、ハダニなどがつきます。木酢液や焼酎などで作った手作りの無農薬農薬をスプレーすればある程度防げます。
◉収穫
種まきから2〜3ヶ月経ち、葉の高さが20㎝ほどになったら収穫のタイミングです。株元から5㎝ほどのところで刈り取ります。その後も同じ様に収穫していくと脇芽が出てくるので長い期間収穫を楽しめます。
以上、チャイブの種まき〜収穫までのポイントです。色々なお料理に使えて味のアクセントになるチャイブ。長期間の収穫を楽しめ、プランターでも地植えでも比較的簡単に栽培できます。是非チャレンジしてみてください。












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