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歯ごたえのある茎が美味しい!スティックセニョール(茎ブロッコリー)の栽培

  • 執筆者の写真: compactagri
    compactagri
  • 2020年9月9日
  • 読了時間: 4分

更新日:2021年8月23日


スティックセニョールというお洒落な名前がついていますが、茎ブロッコリーと言ってスティック状のブロッコリーのことです。茎まで食べられ形状的にも調理しやすく、色々なお料理にも使えて人気の高い野菜です。味はアスパラガスにも似た甘味があり、高い栄養価はブロッコリーと同様。茎から伸びる側枝を長期間収穫でき、1株から15〜20本程の花蕾を収穫できます。比較的暑さにも強く、プランター栽培もOK!初心者の方でも種まきから簡単に栽培できますが、市販の苗から栽培すると失敗もなくより簡単です!春まきと秋まきの年2回、栽培できるのも嬉しいですね。


スティックセニョールの栄養価

ブロッコリー同様にとても栄養価の高い野菜です。ビタミンC・B1・B 2、βカロテン、カルシウム、鉄分、食物繊維、そして妊娠中の方や妊娠を希望している方に必要な葉酸も豊富。茎は柔らかくほのかな甘味もあって、お子様も食べやすい野菜です。家族全員で美味しく食べられる健康野菜ですね!

スティックセニョールの栽培に適した時期(種まき・定植〜収穫まで)

種まきから収穫時期まではおおよそ2ヶ月半程度。春まきと秋まきの2回栽培できます。


◉種まき

春まき:2月上旬〜3月中旬

秋まき:7月中旬〜8月中旬

◉苗の定植(苗から栽培する場合)

春まき:3月中旬〜4月下旬

秋まき:8月中旬〜9月下旬

◉収穫

春まき:4月下旬〜6月中旬

秋まき:10月上旬〜12月下旬


スティックセニョールの栽培方法

◉種まき

育苗トレイ(セルトレイ)や育苗ポットへ培養土などの土を入れ、種を3〜4粒、まばらにまきます。その上に5㎜ほど土をかけて柔らかく押さえます。種をまき終えたら水をたっぷり与え、その後も水切れしないように注意します。セルトレイで育苗する場合は種を1〜2粒程度にして下さい。育苗適温は18〜22℃(最低気温:10℃ 最高気温:25℃)です。

今回は再生紙と土で作られた分解性のある育苗ポットに有機培養土を使用しました。


◉発芽〜育苗

種まきから2〜3日で発芽します。発芽後、本葉が2枚になったら生育の良い苗を1本だけ残して間引きします。その後は水切れしないように注意し、発芽からおおよそ2週間位のタイミングで追肥しましょう。本葉が5枚位(セルトレイの場合は2〜3枚位)になるまで育苗します。

              種まきから2日後、発芽しました。


◉定植

本葉が5枚位(セルトレイの場合は2〜3枚位)に育ったら、定植のタイミングです。夏場の定植はなるべく涼しい時間帯を選んで行いましょう。夏場の午前中に定植すると、その後に気温が上がり萎れてしまう原因となります。また、気温の低い季節はマルチを張って土壌の温度を保つと良いでしょう。株間は30〜40㎝位開け、畝幅は60〜70㎝。定植前に苗をポットごと水につけて水分補給します。根に負担をかけないように優しくポットから苗を取り出し定植しましょう。


◉定植後の栽培管理

【支柱で支える】

スティックセニョールは茎が高く伸びるので、倒れないように成長に伴って支柱を立てると安心です。支柱と茎を結ぶ場合は指1本分の余裕を持たせましょう。

【水やり】

土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりしましょう。1回でたっぷりあげるのがポイント。回数多く水を与え過ぎるのはNGです。

【追肥】

多肥性の野菜です。2週間に1回の頻度で追肥をします。株元から15㎝ほど離れたところに肥料をパラパラとまき、土と軽く混ぜ合わせます。収穫時期に入ってからは特に追肥に気をつけます。収穫後は必ず追肥をし、次に出てくる側枝と側花蕾の成長を促します。収穫後に肥料不足になると、側枝や側花蕾の生育が悪くなります。肥料不足に注意しましょう!

【摘芯】 側枝と側花蕾の成長を促すために、主枝の先端に出来る頂花蕾を切り取ります。頂花蕾が3㎝ほどの大きさになったら摘芯のタイミングです。摘芯後は切り口が乾燥するように、葉の影にならないように気をつけましょう。

◉収穫

苗を定植してから50日~60日程度で収穫の時期となります。側枝の長さが20㎝程度、側花蕾が2㎝程度の大きさになったら、蕾が固いうちに茎を長めにつけてハサミで切り落とします。切り口から腐るのを防ぐため、切り口を上向き斜めにするように切って乾燥しやすいようにします。収穫後の追肥を忘れないようにしましょう!


以上、スティックセニョールの種まき〜収穫までのポイントです。ポイントを押さえておけばとても栽培しやすく収穫もたくさん出来る楽しい野菜です。プランター栽培も出来るので初心者の方にものおすすめ!ぜひ育ててみて下さい。




 
 
 

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